カメラ・撮影休日制作

残雪の安達太良山を空撮してみた

こんにちは、けんちゃんです。

さて
今回は残雪の安達太良山に
登山をした動画の
「Ken-Chan Vlog #3」を公開します

オープニングとエンディング、キャプションは
時間の都合上入れきれていませんが
ご興味がある方は以下よりご視聴できますので
どうぞ

※注意事項(雪山に登る際は雪山装備で必ず登って下さい。)

 

さらに、山でのドローン飛行させる場合の
手続きの方法を以下に公開したいと思います。

ドローンでの空撮をし始めた当初は
必ず北アルプスで空撮してやるんだという
野望をいだいておりましたが

北アルプスは国立公園だから
通常の申請と林野庁(森林管理署)への手続き
そして環境省(自然保護官事務所など)にも
問い合わせしなければいけないという
情報を入手していたので
なんだか気が遠くなっていて
敬遠していましたが

今回、会社の同僚である「まっきー」が
雪山の安達太良山に行きたいと言っていたのを思い出し
ここぞとばかりに安達太良山だったら
すんなり山での空撮の手続きがやりやすそうという
楽観的な気持ちで今回は挑戦してみました!!

安達太良奥岳登山口

安達太良奥岳登山口

因みに安達太良山へは
自分としては
過去2回、雪山登山をしていますが
ピークハントまでにはいたらず
消化不良となっていたので
ピークハントも楽しみにした
3回目の安達太良山となります。

因みに登山している人間では常識的なことですが
雪山登山する場合は
雪山装備が必要になります。
雪山装備なしで登山する事は絶対にしないようご注意ください。

まぁ、山の地図や雰囲気も頭の中にだいたい入っているので
今回はドローン空撮の手続きに専念するだけです。
やっぱり、知っている山だと気が楽です。
もし、はじめて行く山での空撮の場合は
事前にロケハンも行くことをおすすめします。
地図やネット上で入手した情報以外で
知り得ないことも見えてくるはずです。

ドローンでの空撮の場合は
誰が、どこで、いつなどを明確にする必要があります。

そして、山の場合
「離発着場所」として登山道沿いになることが多いので
当然のこととして
他の「登山者(第三者)」の山行の迷惑にならない
開けた場所を事前に決めておく必要があります。

例えば、
人が集中する山頂や登山道の真上でのドローン飛行は
登山者(第三者)の真上を飛行させることとなる場合がありますので
そのような行為は自分の場合は避けます。
そして、そのあたりを意識すると
必然的に登山者が比較的いない時間帯や登山者の少ない山域となります。

次に考えなければいけないのが「飛行空域」です。
飛行空域は山の尾根の高さや谷の深さを考慮し
高度差149mを維持できる飛行空域を
山の地図の等高線を見て計算する必要があります。

ーーー
それでは問題の手続き内容ですが
今回空撮する山は安達太良山で国有林となります。

通常の「無人航空機の飛行に係る許可・承認書」以外に
ドローンを空撮する山を決めた後に、その管轄の「森林管理署」へ入林手続きをします。

「森林管理署」へ入林手続きは
「林野庁ホームページ」→「林野庁について」→「森林管理局へのリンク」

今回の行き先の安達太良山は
福島県の山となりますので
管轄となる「関東森林管理局」へ進めます。

さらにそこから
「森林管理局へようこそ(森林管理局の案内)」→「公売·入札情報等」→
「国有林への入林手続」→入林手続が必要な場合
「国有林野内で無人航空機(ドローン、ラジコン機等)を飛行させる場合」

そのページ内に
別添 様式2「入林届」(無人航空機を飛行させる場合の入林届)
がありますので、必要事項を記載して
入林する国有林の管轄する森林管理署等
(安達太良山のあだたら高原スキー場側のエリアは“福島森林管理署”)に提出してください。

入林届の際に一緒に提出するものとして
1)入林届
2)入林者名簿
3)登山ルート
4)飛行場所(広域、詳細)
5)包括申請:無人航空機の飛行に係る許可・承認書
があります。

※自分の場合、上記内容を提出しました。

 

入林届

入林届

 

入林者名簿

入林者名簿

 

登山ルート

登山ルート

 

飛行場所

飛行場所

 

上記提出物を提出したのち
森林管理署より確認していただくと
問題なく手続きを進めるという連絡をいただけます。
森林管理署によって対応は異なるようですので
状況に合わせて対応してください。

それ以外に今回、登山当日までにおこなったこととしては
1)登山届(オンライン登山届:コンパス)の提出
2)ドローン情報基盤システム(FISS)への登録
3)裏磐梯自然保護官事務所へ電話連絡
(飛行範囲に国立公園に指定された箇所が含まれていたため)
となります。

因みに、今回の入林手続きは「国有林」の場合となります。

「民有林」の場合は、
飛行させるエリアの所有者を探し出し空撮する旨を報告する必要があります。
基本的に自力で探し出すのは困難が予想されますので、
自分の場合は、そのエリアの役所(役場)にまずは確認をとるかたちで進めていきます。

それ以外に
国有林への入林を希望する方
「関東森林管理局ホームページの国有林への入林について」において
「安全のための遵守事項」および「立入禁止区域図」も確認をする必要があります。

「森林管理署等の概要」→ 森林管理署等の管轄区域「福島県」→
「福島森林管理署」→「国有林野への入林について」
に記述がありますのでご一読ください。

どうでしょうか?
これら手続き内容を改めて見てみると目眩(めまい)をおこしそうになります。
ドローン飛行による空撮は
空撮を行うまでの確認作業や関係各所への手続きが仕事(本作業)で
実際の現場での空撮は上記作業をおこなったご褒美といったところでしょうか?

いきなり山に行って、いきあたりばったりで
ドローン飛行をさせることは到底無理な話ですので
皆様、ご注意ください。

 

※今回紹介した手続方法などは、届け出をした2022年3月段階のものでありますので、それ以降において手続方法などで変更があった場合は、「けんちゃん」は責任を負いかねますのでご了承ください。手続きするご本人が関係各所に問い合わせし確認していただきますよう宜しくお願いいたします。

※本動画は感染予防対策をした上、人が多く訪れていない山をセレクトした山行をしています。

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この記事を書いた人

制作部けんちゃん

記事本数5

休日の過ごし方
登山・フットサル・温泉・レトロ巡り
自己紹介
会社内に登山部なるものが存在し、部長として持ち上げられています。部員から登山に行きたいとお願いされると、季節やレベルに合わせて行き先を決め、無事に下山するまでの予定を組みます。

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