動画においてその作品の印象を大きく左右する要素の一つに
「タイトルアニメーション」があります。
タイトルエフェクト、テキストアニメーション、テキストエフェクトなどとも呼ばれ、
動画のタイトル・作品名をどういった演出で表示するかで
視聴者に与える印象を操作したり、メッセージをストレスなく伝える手助けをしたり、
動画の中で実はかなり重要な役割を果たしています。
今回はこのタイトルアニメーションについて、
基本的な考え方やテクニックを紹介したいと思います。
タイトルアニメーション制作では
テキストに動きや演出を加えてその動画のトーンにあったタイトルを作成するのが重要です。
テキストの視認性はもちろん、動画自体が持つ意図やメッセージに合った演出を加えることで
作品自体の質の向上に繋がります。
代表的なアニメーションの例を以下に紹介します。
●フェードイン
汎用性の高いアニメーション。
徐々に表示されていく文字が、静かさや品格、誠実さ・正確さという印象を与えます。
●スライド
大きく動きのあるスライドは、映像と合わせることでスピード感やインパクトを与えます。
●マスクアニメーション
マスクを使用して隠れていた文字が、きっかけによって表示される演出です。
その映像の一部として馴染ませたい場合や、派手な動きをつけずに印象付けたいときなどこちらも汎用性は高いアニメーションです。
●モーショントラック
映像の動きに合わせて文字を表示させる方法、
実際にその場に文字があるかのような演出です。
映像内の被写体やポイントに追従して表示されるため、シームレスな視覚効果を生み出し、
注意を引くことが可能です。ドローン撮影との親和性が非常に高い効果です。
効果の組み合わせ
基本的な動きや効果を組み合わせることで様々な動画のテイストに合った
タイトルアニメーションを作成することが可能です。
●ネオン + グリッチ
その名の通り、ネオンサインの様な効果とグリッチというデジタルなノイズ効果を加えることで
夜の繁華街を連想させる近未来的なイメージを印象付けられます。
●スケール + ブラー + 手書き風アニメーション
出現するサイズを小さくしながらボケている文字が徐々に描かれ
最終的にハッキリ表示される演出。
落ち着きがあり、文字が描かれていく様子は”物語の始まり”を強く印象付けます。
映像や構成、メッセージやトーンに合わせて適切な方法でタイトルを表示させて、
動画の質をあげるタイトルアニメーション。
効果は勿論、選ぶ書体によっても印象は大きく変わります。
ジャムデザインでは
一眼撮影、ドローン撮影、FPVドローン撮影など幅広い
映像に対応するだけでなく、
今まで培ってきたグラフィックデザインのスキルを活かし、
その動画に合った最適なタイトル、テキストを制作し、
質の高い動画制作に努めています。
動画内に表示されるタイトルは僅か数秒の世界ですが、
その数秒の働きが全体の質を大きく左右する要素なだけに、
タイトルアニメーションは侮れません。
おまけ
実例紹介!タイトルアニメーションの世界!
前述したマスクアニメーションとモーショントラックを使った例です。
スピード感と景色の中に浮かぶタイトルで視聴者の注意を引いています。
ドキュメンタリーテイストのブランドイメージ動画。
映像の音に合わせてグリッチ+スケール、色調の調整と背景を黒で一気に暗転させることで
ショートフィルムのような世界観を楽しんでもらうイメージで作成しました。
白黒の映像からエンジンの音と色調の変化を切っかけにタイトルが表示されます。
無骨さの中にある可愛らしさを表現するためにシンプルだけど存在感のある
書体を採用しています。
元気で明るい、楽しげなBGMに合わせ、
飛び出してくるようなアニメーションで手描きのタイトルが表示されます。
タイトルを先に表示するのでなく、始まりからの勢いはそのままに、
タイトルを最後に表示させることで内容を回収するスタイルで作成しました。
奥深いタイトルアニメーションの世界・・・
余談ですが映画が好きな自分としては、
映画タイトルが表示された時点でその映画が好きかどうか
判断する材料の一つにもなってます。
ちなみにここ10年でのベストタイトルは
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーでした。
以上、動画、映画、ドラマ、様々な分野で
重要な働きをするタイトルアニメーションのお話でした。