今回は私がFPVドローンの撮影現場で実際に使用しているGoProの
セットアップを紹介します。少し限定的な内容にはなりますが
どんな使い分け方をしているのか参考になればと思います。
【解像度】 5K / 4K
単純に画質が良いということと、編集の際にクロップやズームなどの
効果を加えることがあるのでその幅を担保するためになるべく高い
解像度で収録しています。
実際に5Kで収録した映像がこちらです。(0:52~)
蹴り上げられたボール(ドローン)を女の子がトラップするシーンですが
本当にドローンを女の子がトラップしているわけではなく、編集で
映像をズームさせることによって体に当たっている様に見せています。
もしこの映像をHDなどの低解像度で収録していると、ズームした際に
映像がとても荒くなってしまいます。
【フレームレート(fps)】 撮影毎に変更
フレームレートが高いとより高い倍率のスローモションが可能になります。
完成した動画のほとんどは30fps程度なので、例えば60fpsで収録すると
最大2倍のスローモションが可能になります。
撮影によりますが私は60fpsでの収録が多いです。
映像の速度感を調整するというよりは編集の際に尺を調整しやすい
ように高めのレートで収録しています。
しっかりスローを狙う際は120もしくは240fpsで収録しています。
こちらの映像は120fpsで収録して2倍~4倍スローを使っています。
【シャッタースピード】 1/100秒
1コマの画像をどのくらいの速さで撮影するかということです。
シャッタースピードを遅くするほどブラー(ブレ・ボケ)が増えていきます。
動画の撮影ではフレームレートの倍数分の1秒にするのが基本ですが
FPVは通常のカメラと比べて動きも多く、速度も早いため1/100くらいが
自然な印象の映像になります。
1/24~60くらいで収録するとモーションブラーの効果がより強く得られます。
こちらの映像はシャッタースピードが遅い例で1/48で収録しています。(2:24~)
【iso感度】 固定
isoを上げるほど明るく撮影でき、isoを下げるほど暗く撮影できます。
isoが適正な値でないと映像に白飛び・黒潰れ・ノイズが乗ります。
一般的に撮影しやすい100~800オートが推奨さることが多いですが、
私の場合は映像が自分の意図しない露出(明るさ)に変化してしまう
のを避けるために特定の値で固定しています。
どうしても明暗差が大きいところや、時間のない現場では
100~400オートで撮影しています。
【ホワイトバランス】 固定
オートにすると途中で色が変化してしまう可能性があるので
実際の見た目に近くなる値で固定しています。
【カラー】 フラット
Goproカラーも綺麗ですがカラーグレーディングによって
あとから色を乗せていくため、一番色の薄いフラットを選択しています。