今回は、広告・マーケティング業界で活用されている心理効果「○○効果」について、一部をまとめてみました!
何気なく配置されている画像やアイコン、キャッチコピーなどにも様々な心理効果を狙った仕掛けが潜んでいるかも知れません。。。
■アフォーダンス効果
●過去の経験によって、それに対する行動や考え方が結び付けられる事。
以前経験した事を基に、はじめて見るものの使い方をある程度予測する。
たとえば、過去にWebサイトのバナーをクリックした事がある人は、はじめて見るバナーでもクリックしたらどうなるか、特に説明なしに予測している。
▷マークを押せば動画がはじまる、などWebデザインのUIなどに活用されていますね。
■アンカリング効果
●最初に提示された数字や印象が「アンカー(船のいかり)」となって強く残り、その後の印象や行動に影響を及ぼす事。
飲食店のメニューなどで、最初に高い価格帯を表示し、下に行くにしたがって低価格帯をみせる事により安く見せ、購買行動につなげる。とか様々なシーンで活用されています。
「ごめん。今日、帰りが遅くなる。」
「何時頃になるの?」
「うーん10時頃かな」
9時に帰宅。
「意外と早かったのね。」
このテクニックは普段の生活の中でも使えそうですね。
■ウィンザー効果
●利害関係のない第三者から発せられる情報を信じやすい。また、自分の意見より、人数が多い集団の意見を信じやすい。
身近なところだと、ECサイトで何か購入する際、口コミやレヴューにかなり左右されていると思います。
一昔前までは、レヴューに書かれている事を素直に信じていましたが、最近ではレヴューの真贋を見抜くリテラシーも必要になってきました。
■カクテルパーティ効果
●情報を無意識で選択し、取得する事。カクテルパーティなどで大勢がそれぞれ会話していても、自分に関連性が高い言葉だけ聞き取れる事。
毎日毎日大量の広告が目に入ってきますが、地域等を限定し「埼玉県さいたま市のあなたにお得な情報です!」と書かれていると情報が目に飛び込んでくる経験をされた方も多いのではないでしょうか?
音声情報だけでなく、視覚情報にも活用できますね。
■カリギュラ効果
●禁止されればされる程やってみたくなる事。
「ここから先は絶対に見ないで下さい!」。。。かなり、見たくなりますね。いや、絶対に見ちゃいますね。特に私は。
■シャルパンティエ効果
●同じ重量の物体を比較する場合、視覚的に大きく見える物をより軽く、視覚的に小さく見える物をより重く感じてしまう事。
1kgの鉄と1kgの綿は、どちらが重く見えるか。当然、同じです。
ただ、この効果を転用して「年会費12000円」を、「月額1000円」もしくは「週250円」と表記してみてはどうでしょうか?
これも、いろんな場面で使われていますね。
■スノッブ効果
●他人とは違うものを欲する事。
■バンドワゴン効果
●大勢の人が持っているものを欲する事。
人間の購買行動とは、なんて複雑なのでしょうか?
■ハロー効果
●ある対象を評価する際、その評価と全く無関係な特徴や印象に引っ張られ、評価が上下してしまう事。
ポジティブ・ハロー効果は、対象物の長所のイメージにつられて、他の無関係な箇所の評価も上がる事。
CMなどで、好感度の高いタレントさんを起用すると、商品イメージもアップしますね。
ネガティブ・ハロー効果は、対象物の短所のイメージにつられて、他の無関係な箇所の評価も下がる事。
能力はあるのに身だしなみが悪かったりする人は、評価されづらかったりしますね。
■プラシーボ効果
●本来は効果のない薬でも「効果がある」という言葉を信じると、何らかの改善効果が得られる事。
広告でこれをやってしまってはいけません。ご法度ですね。
■フレーミング効果
●同じ物事なのに、表現方法によって受け取り側の印象が大きく変わる事。
A.この商品の購入者の「90%」が満足しています!
B.この商品の購入者の「10%」が満足していません。
言っている事は同じですが、広告のキャッチコピーとしては、当然「A.」を使います。
ざっと見繕っただけでもいろんな「心理効果」があり、興味深いですね。
しかし、これらの「○○効果」は使い方次第では、諸刃の剣にもなるので、注意が必要です。
ではまた!