どうもこんにちは。
ゆうちゃんです。
今回は少しだけ本業の動画編集についてお話したいと思います。
最近ではスマホで簡単に動画編集が出来る時代になり、正に「1億総ディレクター時代」と言われていたりいなかったり。
その中で世に溢れる映像を見て、私自身がまず感じるプロとアマチュアの差というものがあります。
使用する機材・ロケーションは勿論ですが、何より編集者視点でみてると「カット割り」と「トランジション」がまず最初の壁なのかなと感じています。
裏を返せば、「カット割り」と「トランジション」を意識することでいわゆる「素人くさい」編集から抜け出せるのではないかなと思います。
ということで今回は「トランジション」について簡単に説明していきたいと思います。
そもそも「トランジション」とは?
【Transition】・・・移り変わり、移行、変遷、、、
その名の通り、動画編集におけるトランジションとは、カットとカットの間を繋ぐ効果の事を指します。
前のカットから後ろのカットへ映像が切り替わる際のつなぎ目をスムーズに、または強調するための演出の一つになります。
例としては、前のカットと後ろのカットが別々の意味を持ったシーンの場合、急に切り替わると見ている側は混乱しますよね?
そのときにトランジションを間に挟むことで「ここから別のお話ですよ」感を出しているということです。
トランジションには色々な方法や種類、手法があります。代表的な例をいくつか紹介します。
▼ディゾルブ (クリックでGIF再生)
よく目にするのでお馴染みのディゾルブです。前後のカットが溶ける(dissolve)ようにフェードイン・フェードアウトします。
主張は控えめですがしっかり仕事をこなします。
▼ホワイトアウト (クリックでGIF再生)
白い画面に変移するトランジション。黒くブラックアウトするパターンも多くあります。
シンプルに印象を強く変えられるので動画のオープニングやエンディングで活躍することも多いです。
▼スライド (クリックでGIF再生)
前のカットの上に次のカットがスライドして現れるトランジション。前のカットがスライドして次のカットが下から現れたり、スライドの向きやスピードでそれぞれ印象が変わるトランジションです。かなり派手な動きをするので、スピード感のある動画やwebcmなどに向いています。
▼回転 (クリックでGIF再生)
トリッキーな回転するトランジションです。使用する場面は限られますが、前後のカットによっては単なる切り替えだけではなく、演出効果がとても高いトランジションです。
▼ルマフェード (クリックでGIF再生)
海外のクリエイターが多用し人気になったトランジションです。前後のカットのルミナンスキー(輝度)の調整で、明るいところ→暗いところ→明るいところとカットが変移していきます。
このように、トランジションといっても多くの種類が存在し、また方法も人それぞれです。
あくまでトランジションは演出の一つで主役ではありませんが、効果的にいれることができればその動画の質を大きく左右する武器にもなります。
スマホアプリやビギナー向け動画編集ソフトには上記にようなトランジションが最初からいくつも用意されています。
動画編集を始めたての場合、自分の編集が正しいのか疑心暗鬼になってしまうことも多くあるかと思います。
そこで用意されているトランジションを差し込むことで、自分では作れない動きが自動で編集され、「お?なんかプロっぽい?」と思う事があるかと思いますが、
気をつけてください!それ、罠です!(笑)
トランジションが派手すぎて動画の雰囲気やテーマに合っていないものを良く目にします。ちょっと「うるさい」印象を与えてしまいます。
ここまでさんざんトランジションについて話してきましたが、
極端な話、カットの並べ方が工夫できていればトランジションはなくても成立します。
その上でトランジションを挟むことで、動画を見やすく整理できる、といったように適材適所でトランジションを効果的に使えるのがプロとアマチュアの大きな違いなのではないかと思います。
上記の内容を踏まえて編集してみました。
大盛りのトランジションに注目してご覧ください。
ここまでトランジションを入れるとちょっと「うるさい」ですね。
「うるさい」ですが、BGMやカットの割り方、動画の雰囲気でそのうるささを「味」とする編集にしています。
一概にトランジションを入れすぎると良くないわけではなく、意図のないトランジションは避けるべきといったほうがいいでしょうか。
トランジションを使う際は、その効果と意図を考えた上で編集していくとワンランク上の動画編集が出来るのではないかと思います。
さて、今回はこの辺で
また新しい斬新なトランジションを探す旅に出るとします。
ここでブラックアウト!