新生活が始まり、あっという間に4月も下旬になりました。
入学を迎えた方、新社会人になられた方、おめでとうございます。
新しい生活が充実した毎日になりますように!
もう遠い昔の記憶になりますが、社会に出た時に経験した
秘書検定やビジネスマナー研修が意外と楽しくて、
なるほど〜と感じたことを思い出しました。
仕事に限らず、ちょっとした知識としてあってよかったものだったので
復習がてら一つ書いてみたいと思います。
知ってたらいい大人になった気になれるマナー【上座・下座】です。
そもそも上座(かみざ)・下座(しもざ)とは、
目上の人やお客様へ、敬意やおもてなしの気持ちを
自分が座る場所で表すという一般的なマナーです。
日本特有の文化なんだそうです。
会食の席や会議室、車内やエレベーターなど様々な場所に
上座・下座が存在します。
基本的には【入り口から遠い良い場所】が上座になります。
それぞれの場面での席次(席順)をちょっと紹介してみたいと思います。
まずは会議室などの場合です。
図1のように入口から一番遠い席が上座となります。
図2はお客様先や、自社にお迎えした場合の席次です。
来客側と迎える側で上座・下座が決まります。
また応接室などで長椅子がある場合は長椅子が上座になったりと
その部屋の構図によっても変わります。
次は飲食店での配置をみたいと思います。
基本的に入り口から遠い席が上座となって
和室などで床の間がある場合は、床の間の前が上座となります。
また、景色の良い席がある場合はよく見える席を上座とします。
中国料理店の円卓にも上座・下座があります。
上座は出入口から1番離れた席で、2番目は上座から見て左側、3番目は右側の席となります。
中国は日本と同じで「左を上位、右を下位」とする「左上位」の伝統礼法があります。
欧米などでは「右上位」で、逆になるので注意が必要なようです。
中華料理には円卓など和食と違ったテーブルマナーもあり、なかなか難しかったです。
私は新卒の初日に面食らった思い出があります。
続いては、エレベーター。
上座は奥、操作ボタンの前が下座になります。
お客様をご案内する場合は、「お先に失礼します」と自分が先に乗ります。
操作パネルの「開」を押し、扉が閉まらないよう押さえて中にご案内します。
エレベーターの中に、先に乗っている方がいた場合は、
ご案内する上座の方から先に乗ってもらうなど、その時々によってルールが変わります。
個人的にはルールに縛られ過ぎずに、やんわりで良いかなと思っています。
最後に車での場合です。
こちらもタクシーや自家用車の場合など、場面によって異なるので
今回はタクシーの場合を確認したいと思います。
運転席の後ろが上座になります。
行き先の案内や支払いの役目があるため、助手席が下座になります。
なるほど〜。
使う機会が減り、忘れかけていたものを思い出せました。
いざという時さらっとできる大人になりたいと思います。