カメラ・撮影

カメラトーク その2 スナップ写真

先日、出先で入ったカフェで行き交う人をボーっと
見ていたらかわいいおじいちゃんとおばあちゃんが
手を繋いでゆっくりゆっくり歩いていました。
なんとも愛おしくて写真を撮りたいなと思ったけど
カメラを持っていなかったので諦めた。

 

常日頃、過ぎ去っていく時間のなかで
ふとした瞬間に目を奪われることがある。
そんな時は、カメラでその瞬間を撮りたい所だけど
まぁなかなかうまくはいかないものです。

 

仕事では求められる構図や被写体を良く表現するために
シャッター切っているので撮影側の意図を全開に出して
写真を撮ってます。
その点、スナップ写真は撮影側の意図は小さく偶然や
タイミングに因るところが多いのでなんとも面白いのです。
(ある程度こんな写真を撮りたいという意図はあるので0ではない)

「日常のなかの出来事や風景をありのままに素早く切り取った写真」
がスナップ写真の定義なんですが、じゃあ何を撮ったらいいの?
となりますよね。最終的には自分の感性の赴くままに、シャッターを
切るというのが正解ですが、ちょっと漠然とし過ぎです笑

広いですね、でも逆の見方でいうと、そんな広大な世界の中で
自分にしか撮れないものも見つけられるということです。
誰もが見過ごしてしまいそうな対象物や人、景色、出来事など
それを見つけるためにカメラを持って街や自然の中を散歩するのが
スナップ写真の面白さだと思います。
良い景色、タイミングに出会える時もあればまったく何もない時も
ありますので出かけて撮れなかったから駄目だというものでも
ありません。その瞬間に立ち会いシャッターが切れたときは
なんとも言えない喜びがあるんです。

そんなお出かけをしたときに良いモノと出会い写真を撮るための
コツみたいなものがあるのですこしご紹介したいと思います。

 

★シャッターチャンスは意外と多い★

街や自然の中だけでなく通勤途中や家の中など自分の身のまわり
にももちろん溢れています。
ねこが大あくびした、バスの中から見た花畑が綺麗だった、庭の
むこうに海が見えた、などなど。写真を撮ろうと構えていない時
に遭遇することがほとんどです。そんなシーンを発見できるよう
意識を見ていないところに向けるだけでだいぶ変わります。
気付く力、発見する目を鍛えてみましょう、あと自分なりの
コツとしては普段自分がしないことをあえてしてみると、結構
面白い発見が多い気がします。

 

普段は歩かない路地裏で出会った、あるお母さんと愛犬。こっち向いた時の一瞬。

 

★瞬発力と粘り力

あっ!というシーンに遭遇した場合、さっと撮らないと逃して
しまう場合はカメラを構えてどう撮ろうかなどと悩んでいたら
過ぎ去ってしまうので、とにかく撮る。とりあえず撮る。
これ結構大事です。

どんよりした雲の中を飛んでいた飛行機の窓から一瞬青空が見えたとき。いろんな青色。

 

ピントもあっていなくてもブレていても写真として成り立つ場合
ならOKです。その瞬間にシャッターを切れるかどうかの瞬発力
は大事です。それとは逆に被写体が動かないで少し時間が取れる
ときは粘ってみましょう。
一枚撮ってはい終了ではなく、いろんな見方でじっくり見てみて
違う角度で撮ってみるとか少し近寄ってドアップで撮ってみる
など粘り気精神で被写体を舐め回すように撮ってみると違った
表情が撮れると思います。

被写体に寄って背景をぼかす、不必要な情報をカットする分、印象的な写真に。

 

★困ったら光を探す

写真とは元来、光を操作して絵を作っていますので。光ありきな
所なんですがその「光」そのものをモチーフにしてみるのも面白い
です。何を撮ったらいいか困ったときはその場にいる状況で
光を探してみてよく観察してみると景色が浮かび上がってくるかも
しれません。光といえば影ももちろん存在しますのでその対比を
見るのも良いかと思います。

早朝の交差点にて。湿ったアスファルトに信号の光が写り込む。朝焼けの時間ならではの写真。

晴れた日の逆光、光が差し込んでいる所、光が回り込んでいる
所などなど光に意識を向けてみるのも楽しいです。
表現するのが光と影なので色の情報を抜いた、白黒写真と相性が
いいです。光と影のコントラストが高いフィルムや補正をすると
シルエットや陰陰の形のみが浮き上がりなんだか記号の様な写真
になります。陰影奥深きですね。

商店街のアーケードの陰影と光だけにスポットをあつめたモノクロ―ム写真。

 

★上手な写真を目指さない

カッコよい写真を目指し過ぎて、シャッターを切れないという
パラドックスがあったりします。人に見せる見せないは別として
自分の意識がいっぱいになってしまうと意図した写真しか撮れ
ず、視野が狭くなってしまうこともありますのであまり固く
ならずそれでもいいんだ精神でたくさんシャッターを切ってみる
といいかもしれません。
上手に写真取れないもん、とよく言われますが上手に撮る必要な
んてないのです。撮りたいという愛情があれば十分なんです。
そんな写真は魅力的ですねぇ。

うまく口で説明できなくてシャッターを切ることなんてたくさん。

 

だれか人物を入れて、モチーフにしてもいいですね。ポートレートとはまた違う写真になります。

晴れ間が一瞬広まったときの時間は光にしても景色にしてもシャッターチャンス!

 

日々の何気ない景色でもちょっと意識を変えて観察すると今まで
見えてなかった事がきっと見えてくる!かもしれません。
そんなときはカメラでスマホでちょっぴり切り取ってみてください。

楽しいですよ。それではまた。

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この記事を書いた人

営業部だいちゃん

記事本数5

休日の過ごし方
バスケ・カメラ散歩・映画・DJ
自己紹介
ウォーキングデッドのダリルに似ていると言われます。ベニーシングスに最近ハマってます。公園巡りと商店街巡りがツボ。寂れたものに愛着を感じます。

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