こんにちは、
前回の投稿では「人形の町いわつき」に因んで
人形工房のショールームをご紹介させていただきましたが、
今回は同じ岩槻区内にある博物館をご紹介します。
皆さん「木の博物館」があるのをご存じですか?
お邪魔してきましたので紹介します。
木の博物館「木力館」外観 六角形の建物です。
材木屋のおやじさんが、
桧、杉、もみの木など、秘蔵の国産材で建ち上げた天然木の博物館です。
今年で16周年になります。。
まず入って目を引くのが無垢の螺旋階段です
螺旋階段のカーブは「曲げた」ものではなく、
熟練の大工さんが太い木材から、
のみ・カンナ等で削り出したとそうです。
一階より吹き抜けの天井に目を向けると
ポプラ丸太から青空が望め、明るく開放的な空間になっています
いくつか展示物を紹介します
和歌山県産 槇の木の出節丸太
ゲゲゲの鬼太郎に出てくる妖怪百目を思い出しました
栃木県産 ポプラの大黒柱です
通し貫工法の模型なども見ることができます
日本の伝統工法で柱と柱を貫(ぬき)縫い合わせるが如く構成されています
「継ぎや貫き」匠の技 です
柱にも色々あり勉強になります
手触り見た目で好みがわかれるようです
推定樹齢一千年 屋久島産 桑の木の根元です。
木の中に石があるのがわかりますか?
土の中の石を抱き込んで育った珍しい木です
丸太の断面によって名称が変わるんですね。
節の部分が柱になるようです
三重塔のミニチュアもあります。
通し柱も見えますね
驚き なんと一人の大工さんの持ち物だそうです
(カンナ・溝カンナ・のみ・小刀など)
見たことのないものもあり、ビックリです
中学校の工作依頼カンナ掛けしてないので、
やってみたくなりました
昔ながらの墨つぼ いいですね
ほかにも瓦や和紙や木の小物どいろいろ展示されています
ちょうどお伺いしたとき大槻館長が外で作業をされておりました。
博物館展示物の準備だそうです
洗浄している大きな一枚板
樹齢300~500年の杉
なんと30年寝かせたそうです
ちょうど水が当たっている節の部分を削り
ガラスを嵌め込むようです
こうした見えない準備が大変なんですね。
今年もコロナ禍の中で、毎年行われているイベントは中止のようですが
館内は、木の香り温もりにあふれています。
是非、行かれてみてはいかがですか?